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Felt喫茶Brog

壁に向かって話してみようか。

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軌跡 著作Felt

タイトル:軌跡    著作Felt format 通りすがり マ通りすがり 絶佳 他

 読者のリアルの年齢はいくつだろうか。
 私は20代なんだが、実は歳を忘れてしまった。

 まぁ俺みたいに歳をわすれちまったようなアフォもいるだろう。
 ただ、自分が今何歳なのかを良く思い出してから読んで欲しい。




 小さい頃は無力だ、出来る事なんて本当に大した事がない。そして今の自分も出来る事なんて大した事がない。毛の生えたような物だ。
 そして、それを思う度に俺は今まで歩き続けて、たった数センチしか歩いていない事に気が付く。
 しかし、その数センチは俺にとってとても大事な物だと思う。

 小学中学、俺がやった事と言えば、食べる事と寝る事だった。
 人と会話するのも億劫だし、生きる事すら億劫だ、安らかに死ねるのならそれを選んでたかもしれない。

 ただ、人に好かれる事が大好きだった。
 そして、人を傷つける事もとても大好きだった。
 
 そして、少し進み、高校生時代を思い浮かべる、それなりに楽しんだ覚えがある。
 とても病弱な体だったが、適当に勉強して、適当にMMOで楽しんで。
 馬鹿な友達とつるんで、荒らし回ったのも一日前のように思い出せる。
 とても幸せで、自分のどす黒い感情も少しずつだが忘れる事が出来たが。

 
 それでも、俺は人を傷つける喜びと、そして、その時に発する緊張感が忘れられなかった。
 それはゲーム、人の心を踏みにじる最高にCoolなゲーム。

 俺は笑って人を殺せる人なんだと自覚出来た。


 ただ、必要なのはその理由。
 ただ一つの理由があればよかった。



 その理由を探して一日一日と過ぎていく。

 たまに、その理由を相手から作ってくれる場合もある。
 俺はとても人に嫌われる体質なのか、よく色んな面で目の敵にされる。
 その度に、最高にCoolなゲームが出来る喜びで、顔の緩みが押さえられない。

 
 
 


 そんなある日の出来事だった、マビノギのラインアルトにて、青い髪の少女が通りかかった。
 私は適当にPTを組んで狩りをしたかったので、話しかけようとした矢先。

 青い髪の少女がコボルトと戦い始めた。

 つい、誘いそびれた俺は、ノンビリ少女の行動を見守っていた。

 とても粗雑な戦い方で、アイスボルトすら持っていなかった。
 つい、こうやって戦うんだと言うばかりに、12歳すらに満たない小さな体で、目の前のトロールをのしてみた。
 
 早い話が自慢である。
 そして、彼女の前に駆け寄り、一言。
 「一緒に狩りませんか?」
 

 今思えば、自慢してPTを誘うって、最高に餓鬼だなと思えるが。
 そんな、最高に餓鬼な始まりだった。
 それから私達は、色んな狩り場へ行って、たった二人だけで強いダンジョンなどをクリアーしていった。


 自分の背中を預けられるパートナーがこれほどまでに高揚させるとは思わなかった。
 確かにずっとパートナーの存在を欲していた。
 だが、これほどまでの高揚感、そして充実感、嬉しい誤算だった。



 そして、いくつかのダンジョンを共に歩いて行くうちに、何となくだが女性だと言う事に確信を持ってしまった。
 色々と理由はあったが、殆ど感である。

 そして、女性だと思いこみ、数日がたつ。
 仲の良い戦友から、異性として感情が動いていくのが自分でも分った。


 彼女に告白をした。

 それはすでに必然だというばかりに、告白した。
 勿論振られた。ただ、諦められなかった。自分でも不思議でしょうがなかった。
 

 今まで付き合った人は二人ほど居た。分かれた理由は簡単。
 ”うざかった”
 ティッシュ代わりに置いておくのも悪くないな程度には思っていたが。
 やっぱり”うざかった。”

 そんな俺がである、ここまで必死に求めるのは本当に自分でも不思議だった。
 自分でもただの性欲か?とも思っていたが、熱は一向に衰えなかった。



 そして、諦めきれずに数ヶ月が通過する
 その間に色んな事があった、喧嘩もしたし、本当に嫌な女だと思った事は何度もあった。
 実際本気でもういいやと思ったことは何度もある。

 それでも、彼女が忘れられなかった。
 それ故に努力した、彼女に認められる男になるため。走り続けた。

 まず最初に生活習慣を改め、弱かった体に活を入れた。
 次に容姿、余りにも悲惨な顔立ちに苛立ちを覚えたが、それでも努力はした。
 そして、第一に彼女の理想の男性を演じようと努力した。


 初めてだった、”自分から相手に好かれよう”なんて思ったのは。
 しかし、どんなに努力しても思い通り行かなかった。
 彼女は何時も違うところを見ていて、俺はその後をついて行くだけ。

 たまに、力ずくで振り向かせようとしてしまった時もあったが、
 彼女は泣いてしまい俺は自己嫌悪で胸焼けを起こしてしまった。



 そんな夏休みの終わり頃。彼女の家でオフ会をする事になった、
 俺の親友とかも何故か参加する事になったりと。いろいろとてんやわんやだったが無事、努力が実るように彼女と付き合う事になった。


 といっても、合えば喧嘩、何かある事に啀み合い合い、馬鹿にしあった。
 今まで良く続いたなと思うほどだ。
 何度も”分かれない?”と彼女に事あるごとに言われた。
 
 すれ違いの連続。 
 俺らに最もふさわしい言葉だと思う。
 



 そして、また数ヶ月の月日がたった。
 本当に些細な切っ掛け、パソコンの師匠である人からの発言
 「お前、魔人間から、真人間になったな」

 ”へ?”、心と発言が重なった。
 本当にそうとしか言いようがなかった。


 話を聞くに、彼女の話題が出てきてから俺が変貌したらしい。
 確かに、言われてみれば彼女に生きる勇気を貰った覚えがある。
 というのも、進路などを選ぶ時の切っ掛けになったのは彼女の応援だったからだ。
 俺の進路はとても険しい道だったが、それでも彼女を思い出して険しい道へ行く事を決心し。その上で必死にはい上がってきた。

 おかげで俺は、たった一年という短い間で、力を身につける事が出来た。
 本当に些細な力だが、今の俺にとっては涙すら流せる力だった。
 


 そんな話題が上がり始めてから、よく昔の事や、色んな人の事を考え始めるようになった。
 例えば、今でも燃え盛るどろどろした感情。
 彼女の一言により鮮明に思い出してしまった

 「フェルトさんは、魔王なの?それとも勇者なの?」
 知り合いの話曰く、俺はとても優しい人なんだそうだ。
 しかしだ、俺は論理的に物事を考え常に自分にプラスになる事だけを考えて生きている、そこに、手段の思考は無く、ただ、必然的に人を傷つけられる手段をよく取っていた。


 何故ここまで、人を傷つける事に喜びを見いだしてしまったのだろうか。


 理由は簡単だった。
 昔、俺はいじめられっ子だった、容姿がとても悪かったため、それを元にずっと虐められていた。
 それが原因で、鏡などの、自分の容姿を映す物に関して過剰に反応してしまうようになった、何度か割った事すら有る。


 ただ、俺はとても心が弱い人間だったので、”怒りに身を任す”事をしてしまった。
 その結果が、数人の手や足の骨の骨折である。
 勿論俺も右手を何度か折った事はあった。
 

 それからだろうか、人を傷つけるのがとても楽しくて仕方なくなった。
 正確に言えば、”怒りに身を任す”誘惑に負け続けてきたんだと思う。
 何か一つでも良い、理由が有れば、自分で”怒り”を精製して、気分を高揚させていた。
 
 今思えば、ただの昔虐められていた時の反動。ただその一言に尽きた。
 乾いた笑いしか出なかった。
 





 家庭環境も随分変ってきた。
 私の体を壊した原因は、家族にあった。
 それ故に、家族を憎んでると言っていいほど恨み続けていた。この世に生んだ事すらも恨み、母親に辛く当たり続けた。

 無理に俺に接しようとする母はもう一日でも早く死んで欲しかった。
 姉に至っては、何度か悪意のある悪戯をした結果
 「お前が居る家にはいたくない」と言い残し一人暮らしを開始した。
 一人一人、家から家族が離れていく度に俺は気分が晴れやかになっていった。
 本当にようやくと言って良い、幸せに慣れた。
 ただ、憎しみは一向に消えなかったが。
 

 しかし、彼女の存在が一転させた。
 生まれて良かったと初めて思えた。
 気が付けば、憎しみと葛藤する俺が居たが、少しだ、ほんの少しだけ、母親に優しく接する事が出来た。
 少しずつ、少しずつ、母が必死に。病弱な俺を支えるように必死に頑張っていた事に気が付く。

 気が付けば、もう恨めなくなってしまった・・・。
 
  

 次に起ったのは、彼女が実家へ帰るかもしれないという消息感だった。
 彼女の夢は実家の近くの私立の高校の先生。
 彼女の実家は遠く、そうそう会いに行ける距離ではない。

 ふと、分かれてしまうなら。今の内に新しい出会いを作っておくべきじゃないかと思い始めた。
 実家に帰るかもしれないという消息感が、私を浮気に走らせた。
 といっても、そうそうもてる分けでも無いので、浮気になるかは分らないが。
 近場の女にモーションかけたりして、遊び回った事はある。

 ただ、どうしても彼女の顔が頭から離れなかった。
 それ故に、やっぱり彼女が好きなんだと・・・。実感してしまった。


 そして、最後にこの前、彼女に仕事を辞めて実家に帰るという、宣告を受けた。
 実感が沸かなかった。確かに別に今生の別れになるわけじゃないが。
 ただ、ひたすら実感がわかなかった。

 その夜、布団の中で、彼女の事を考える度に泣けてきた。
 


 この一連の流れで、完全に彼女の見る目が変ってしまった。
 ただ、ひたすらにに愛おしい、もっと沢山話したい、会いたい、抱きしめたい。
 いつもだったら、腹が立つ事でも、全然腹が立たなくなり。
 何かフィルターが取り外されたように、頭がさえ渡った。

 彼女が何が言いたいのかを模索して、その言葉に隠されている本当の意味を読み取り。
 そして、自分の気持ちを丁寧に伝える。
 
 それがきっと、俺が出来る彼女の最大の恩返しだと信じて。

























 この頃永遠の愛とは本当にあるのかと、思うようになった。
 
 彼女はまだ実家へは帰ってはいないが、多分そう遠くない未来に帰ってしまうと思う。
 彼女の実家は遠く、そう簡単には合うことが出来なくなってしまうだろう。


 そしてもっと危惧する事がある、私の寿命である。
 私の体はとても弱い、多分子供を産んでも、子供が成人する前に死ぬと思う。
 この頃無理をしすぎて、一年に一度のペースの入院が、今では三ヶ月に一回のペースになりつつある。

 この前も救急車に運ばれたばかりだ。俺の体は気持ちと比例するようにどんどんずたぼろに成っていくのだろう。

 これから今よりも非常に忙しくなる、その度に俺の体は悲鳴を上げ続け。
 そう遠くない未来死ぬだろう。



 そう、彼女の幸せを考えれば、彼女の夢のため、実家へ帰る事を進めて。笑って送り出し。
 俺は俺で新しい恋でも探して、無駄な努力はせず、ノンビリ余生を過ごす事だ。
 
 
















































 ただ








































































 永遠の愛があるのならば

































































 ずっと、彼女を思い続けたいと。願う。
































 あとがき。
 感動的な話を作りたいと思って、必死で色んな思いをかき集めて書きました。
 いかがでしたでしょうか。
 とりあえず、誰も見に来ないブログに書き込み完了と。
 何か感想とかあったらおくれやす。

 もし、感動してくれる人が少しでもいるなら。
 俺のゲームに組み込もうと本気で思ってるストーリーです。
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